State of the Map 2017 Aizu-wakamatsu に参加してきました

会津若松市会津若松市文化センターで OpenStreetMap の年次国際カンファレンス State of the Map 2017 が3日間の日程で開催されました。
会場は福島を代表する観光スポットで白虎隊とともに有名な鶴ヶ城(若松城とも呼ばれる)に近い市の施設です。

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国際カンファレンスだけあって国内外の OSM マッパーや開発者、地図配信サービス会社の人、運営ボランティアの方などを含め200人以上が集まったとのこと。開会にあたって Mapbox 社の Arun Ganesh 氏による基調講演が行われました。

1日目はメインに20分セッションが据えられ、いくつかのライトニングトークも行われました。
2日目はほぼ20分セッションのみが行われましたが、会場が開く前に鶴ヶ城の庭園でオプショナルフォトの撮影があったり、Closing plenary で次年度の State of the Map がミラノで開催されることが発表されたり、閉会後にソーシャルイベントが行われました。
3日目は75分間のワークショップがメインでしたが、一番大きな部屋では75分間いっぱいのライトニングトークやワークショップの時間帯を使った博物館ツアーも行われました。

2日目のソーシャルイベントでは OpenStreetMap への貢献度の高かった個人や組織を選ぶ OSM Award の受賞者が発表され、多くの個人・団体から9つのカテゴリーに分けられた受賞者が決まりました。

「海外のセッションは適当なスライドを映してひたすらしゃべる」的な話をいくつかの筋から聞いていたのですが、(自分を筆頭に)英語が苦手な人が多い日本人への配慮なのかキーワードと対応する画像を用意してくれたセッションが多くみられ、正確な内容はともかく概要は理解できそうなセッションが多かったと思います。

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英語がとんでもなく苦手なわけですが、今回のカンファレンスで3人の英語話者の方とコンタクトする機会がありました。被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。なんとかして自分の言いたい事は言えたような気がしましたが、相手の話していることをうまく理解できません。次に彼らと話をする機会が訪れる前にどうにかして英語を鍛えておきたいです。

OpenStreetMap へは地図のデータを作成する他に、OSM 周りの話題をまとめて発行する WeeklyOSM(日本版は週刊OSM) の日本語チームにも所属しているのですが、今回のカンファレンスでお二人の方が参加していただけることになりました。
一部で「日本語版 WeeklyOSM は二人しかいないのに52週休まずにリリースしててすげー(英語から他の言語に翻訳してるチームは3~5人くらいで時々発行できないことがある)」的な話があって、自分のやっていることが「すげー」と評価されることはとてもうれしく思っていました。一方で、「すげー」と言われている事に参加しようとするのはハードルが上がってしまうのではなないかなという心配もあったのです。そういったハードルを越えて(かな?)参加の意思を表明してくださったお二人には感謝しかありません。
OSM 全体の継続や発展を考えると現在高校生や大学生などの学生に参加していただくことも重要になってくると思いますので、勝手にですが、学生が WeeklyOSM チームに参加していただける環境づくりも必要なのかなぁと思っているところです。

人と直接コンタクトをすることに苦手意識があるために、こういったイベントに参加する心理的ハードルが高いのですが、それでも3日間はとても楽しいものになりました。「楽しみで頭がおかしくなりそうだ」というほど楽しみにする人がいることも納得です。超納得。環境が許す限り参加したい。

このイベントの準備に尽力されたメンバー、参加者、参加したかったけど参加できなかった方、State of the Map の成功を願ってくださった方々すべてに感謝します。
他人事のように書きましたが、自分もローカルチームの一員として僅かながらですが運営に参加する機会をいただきました。この素晴らしいイベントに参加できたことを誇りに思います。