国際信州学院大学へのアクセス地図(の一部)に OpenStreetMap が使われている件

実在性に疑問が投げかけられている()国際信州学院大学のウェブサイトにある大学へのアクセスのページで OpenStreetMap が使われていると一部で話題になっていました。

そのページで表示される地図には国信大が表示されているわけですが、今のところ大学関係者以外の第三者がその実在性を確認していないため、OpenStreetMap にその地物を書き込むのは OSM への破壊行為になりかねません。
しかし当該ページで地物が表示されているものの OpenStreetMap 上 では地物のオブジェクトは書き込まれていませんでした。

どのようになっているか興味があったので国信大のアクセスについてのページのソースを見ると iframe で地図専用の HTML を読み込んでいます。
今度は地図専用の HTML を表示してソースを確認すると次のような記述がありました。

//OSM本家に負荷をかけないよう、またまぜか国際信州学院大学が表示されない(おそらく知名度不足)ので
//12以上でズームしていてキャンパスの近くなら自前の地図で表示 国際信州学院大学 周辺地図 のソースより引用

タイルレイヤーの取得に際してズームレベル12以上で国信大(が存在すると主張する地域)の周辺タイルを取得しようとした時だけ国信大のウェブサイトのページに保存されたタイル画像を取得していることになります。

良く見れば地図の出典を表示する部分では「© OSM contributors / modified by SUI」となっていて、変更した事実が明示されていました。

ここからは推測とポエム

OSM では地上に存在するものをマッピングする ことになっていて、実在性が疑われている国信大が OSM 上のデータを編集していた場合、OSM コミュニティによって実在性の確認や否定がなされていた可能性があります。
コミュニティによる実在性の確認の中で国信大の実在を証明することになったかもしれませんが、彼らは自分たちで実在性を証明()や知名度の向上()をしていきたいのかもしれません。

OpenStreetMap ではそのデータをダウンロードして独自に地図タイルサーバーを構築することができます。switch2osm を見るとその構築方法が書かれているので構築可能ですし、Portable OpenStreetMap を構築すればオフラインで使う OpenStreetMap も構築できます。これらのシステムを使って独自に編集した地図タイルを用意し、自信のウェブサーバーに特定エリアのタイルを置いているのかもしれません。
Google マップ API の埋め込みが有料化されたので OpenStreetMap を使うことにしたらしいので高いマシンスペックが要求される動的なタイルサーバーを動かしているとはちょっと考えにくい気がします。それとも特定エリアだけのデータを持ったタイルサーバーなのかしら。

なんか面白いな、自分でも同じ事が出来ないか試してみたい。