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品質評価について

GIS

ア(ry
ツッコミはお手柔らかに。

公共測量的空間データは製品仕様書という空間データ作成等における設計図があって、作成されたデータを製品仕様書と比較してどの程度正しいかを評価する品質評価がある。
品質評価には大きく5種類の品質要素が存在し、それぞれの正しさの度合いによって品質の高さを知ることができる。

ここで問われる品質とは、設計図である製品仕様書との整合性であるから、現実世界の地物と空間データに差異があったとしても製品仕様書で定義された内容と合致していれば品質が高いということになる。
例えば建物を表現するにあたって、現実の建物は面的・空間的広がりをもっているが、製品仕様書では建物をポイントとして表現すべきと記載されていれば面的データでは正しくなく、定められた抽象化手法に沿ってポイントデータが作成されていればそれが正しいということになる。

一例として、国土数値情報ではデータ詳細ページに「主な品質情報」という項目があり、そのデータの品質について重要な部分を抜き出して書かれている。

完全性

地物の存否、属性及びその関係についての正しさを評価する。

過剰

存在しない地物が含まれている、取得基準を超えたデータが含まれていないかどうか。
例えば、床面積X㎡以下の建物はデータに含めないという仕様であるのに含まれてしまっている場合など。

漏れ

取得すべきデータがちゃんと含まれているかどうか。
例えば、この記事を最初に書いた時にこの「漏れ」の項目を書き忘れていた。こういった存在すべきものが欠落してしまっている場合。

論理一貫性

データの構造や属性、その関係に関しての矛盾の程度を評価する。

概念一貫性

定義された論議領域のスキーマとのズレはないかどうか。
例えば、対応するXMLスキーマに表現された概念スキーマを遵守しなければならない。

定義域一貫性

各属性値は定義された範囲を超えて設定されていないか。

フォーマット一貫性

データ集合の物理構造を規定する規則に則って格納されているか。
例えば、XMLで記述されたデータはXMLの文法に従わなければならない。

位相一貫性

明示的に符号化された位相特性の正しさの度合い
例えば、面図形なのに閉じていない場合。

位置正確度

地物の位置正確度について評価する。

絶対正確度(外部正確度)

真または真とみなす位置からの誤差。
例えば、基準点など位置座標を測った結果、本来あるべき位置からずれている度合い。

相対正確度(内部正確度)

地物間の位置関係に関する誤差。
例えば、現実には敷地の上に建物が収まっているはずなのに、データ上では敷地から建物がはみ出てしまっている場合など。
*グリッドデータ位置正確度
グリッドデータ位置と、真または真と見なすデータ位置の近さ
例えば、ラスタデータが真とみなされる位置からずれている場合

時間正確度

時間属性の正確度と地物の時間関係について評価する。

時間測定正確度

測定された時間属性の示す時間と、真または真とみなす時間の近さ。
記録された時間は正しかったかどうか。

時間一貫性

事象系列の順序の正しさの度合い。
記録されるべき時間の順序が正しかったか。建物の建築時刻前に増築がなされたような記述はないかどうか。

時間妥当性

報告されたトランザクション時間と、真または真とみなす値との近さ。
入力したデータが時間的有効な範囲にあるか。

主題正確度

主題属性に関する分類や属性値の正確性について評価する。

分類の正確性

地物、地物属性又は地物関係に割り当てられた分類値と論議領域との比較。
例えば、公共施設データベースに一般家屋が含まれていないかどうか。

非定量的属性の正確度

地物名称やコードの内容が正しいかどうか。

定量的属性の正確度

大小又は順序を示す数と、真または真とみなす数の近さ
測定された道路幅員は現実の道路幅員と比較して正しいとよべる範囲に収まっているか。