「定年」プログラマは法律家をめざせ

法律はソースコードに似ている - モジログ まさにそうだと思う。初期値の宣言をしてみたり、他の法律や条文を参照・準用するなんてライブラリを参照してみたりするようなものだろう。
過去にもオブジェクト思考的道路交通法の理解で導かれたこと - ザリガニが見ていた...。という記事があって類似性に一つの実証を与えている。
さて、タイトルにした「定年」プログラマはいわゆる「35歳定年説」にあてはまってもいいし、会社の規定する定年でもいい。もうプログラマはいやだという精神的定年でも問題ない。
そして法律家と言っても法律家は弁護士だけではなく司法書士だって行政書士だって、宅建も試験内容からすれば法律家の一種として見るのもいい。もしくは政治家として議員立法に携わってもいい。


先に挙げた2つの記事の通り、プログラマは特徴さえつかめば法律をソースコードとして解釈することは難しくないのではないかと思う。大きく違う部分と言えば立法行為でもしない限り法律家は法律をコーディングするのではなく、コンパイルデバッグのような、既に存在しているソースコードを解釈して実行もしくは現実に対する適用を行っていくことだろう。


法律は自然言語でコーディングされているので理系プログラマよりも文系プログラマの方がより転向が楽かもしれないが、オレの知っている(ほとんどネット上での知り合いだが)プログラマは多くが非常に勤勉だ、日々変わっているトレンドを追いかけ、仕様変更と戦っている。新しく出てくる凡例や通達、法律の変更に適応していく能力もあるはずだと思う。


さらにプログラマが法律家になることによって、立法にIT化の情報が流れやすくなる利点があると思う。

IT化が遅れている分野は山ほどあるだろう。しかし、社会のルールそのものである法律という分野では、IT化の遅れはより深刻なものになる。なぜならば、IT化の遅れによって、法律全体の管理・把握がよりむずかしくなるからだ。

http://mojix.org/2012/12/22/law-source-code

ITの最先端の一つであるプログラマの法律業界への流入が多くなれば法律やその周辺環境のIT化を促進し、もしくはIT化を適正で無理のないものにしていくきっかけになる。昔からの仲間や、円満な定年なら旧職場もその一助になってくれるはずだ。


司法書士行政書士は普通のサラリーマン定年を経てから目指す人だっている。類似性を見る限りそういった人々よりもプログラマはそれらの資格を目指しやすいはずだ。
国会議員になってプログラマの過酷な環境を改善するのもいい。立法の場で知られていないことは後回しにされているだろうから。
自営業ならば無理を言う上司はいないし抜けた同僚(同業)はより無視しやすくなる。無理を言う顧客や抜けた顧客に悩まされる場面は増えるだろうけど。今まで業界で培ったノウハウを別の業界に適用するのは面白いはずだ。業務の合間を縫って法律の勉強を始めてみたらどうだろう。

デスマでそんな時間ないって? そりゃまた失礼しました。